保育所では、決められたお迎え時間を守ることがとても大切です。
「遅れたくて遅れているわけではないけれど、どうしてこんなに厳しく言われるのだろう?」
「仕事が予定どおりに終わらない日もあるのに、どうして?」
こんな疑問を持つことはありませんか?
また、お子さんを保育所に預けている間に、買い物や家事を済ませたいと考える保護者の方も多いでしょう。
ここでは、保育所のお迎え時間がなぜ厳格に決められているのか、7年間子供を通わせた経験を基にお話しします。
保育所のお迎え時間が厳格に設定されている理由
保育所でお迎え時間が厳しく設定されているのには、主に2つの理由があります。
保育スタッフの人数が夕方に減る
お迎え時間が厳格な最大の理由は、夕方になると保育スタッフの人数が減るからです。
スタッフが減少すると、子どもたち一人ひとりに十分な注意を払うことが難しくなります。お迎えが遅れると、スタッフの仕事の流れが乱れ、計画が狂ってしまうことがあります。
特に夕方は、スタッフがミーティングを開く時間帯もあり、そのために多くのスタッフが不在になることがあります。この時間には、通常、パートタイムの先生が補助に入ることもありますが、予定していた子どもの数より多く残ってしまうと、会議に参加することが難しくなります。
限られたスタッフで多くの子どもたちを安全に見守ることには限界があり、トラブルを防ぐためにお迎え時間を厳格に設定しています。
子どもたちの疲労
朝早くから活動している子どもたちは、夕方になると疲れが溜まっています。
一日中、友達と遊んだり、様々な活動をしていると、夕方にはかなりの疲労感があります。疲れていると、怪我のリスクも高くなります。
保育所としては、できるだけ早くお迎えに来て、家でゆっくり休んでもらいたいと願っています。
保育所でのお迎え時間の決め方
お子さんが保育所に入園する際、お迎えの時間はその時に決められます。
入園が決まると、保護者は勤務状況を示す書類(就業証明書)を提出することになります。この書類には、勤務先や勤務時間、通勤時間などが書かれており、これをもとにお子さんが保育所にいる時間が設定されます。
たとえば、勤務時間が9時から16時、通勤時間が30分の場合、保育所にいる必要がある時間は8時半から16時半となります。
実際にはもう少し余裕を持った8時から17時までの設定が一般的です。
設定される時間は、公立や私立の保育所によっても異なるかもしれません。
保育所からは「仕事が終わったら早めにお子さんを迎えに来てください」というメッセージが伝えられています。
お迎え前に買い物や家事をしてもいいの?
原則として、お迎え前に買い物や家事をすることは推奨されていませんが、保育所によってはもう少し柔軟に対応しているところもありますので、他の保護者の意見を聞いてみるといいでしょう。
私が経験したことでは、保育所には毎日の登園とお迎えの時間を記入する必要がありました。予定のお迎え時間を30分過ぎたら、保育所から連絡が来ることもあります。
しかし、保育活動が行われる16時まではそこまで厳しくない場合が多いです。ただし、16時から17時の間にはスタッフの交代や会議などがあるため、この時間帯はお迎えの時間に厳しくなりがちです。
それでも16時までは、多少の遅れがあっても問題ないというのが実際のところです。
お子さんが参加予定の活動に影響が出そうな場合は、担当の先生に相談して、お迎えの時間を調整するのがベストです。
保育園の延長保育時間を超えた場合の対応
予期せぬ仕事のトラブルで、延長保育の終了時間を過ぎてしまうこともあるでしょう。
延長時間が過ぎても、職員は子どもを見守り続け、保護者の到着を待ちますが、その間に何度か連絡を取ることがあります。
遅れることが分かったら、できるだけ早く保育園にその旨を伝えましょう。そうすれば、職員は子どもの準備をして、出口付近や職員室で待機することになります。
ある友人の話では、延長保育時間を超えてしまったとき、保育園ではほぼ全ての電気を消し、施錠し、職員専用の出入り口で待っていたそうです。この状況を想像するだけで心が痛みます。職員も帰宅できずにいるわけですから、お迎えの時間を守ることの大切さがよく理解できます。
保育園のお迎え時間が厳格な理由と、お迎え前の家事について
長い間保育園に通わせてきた経験から、保育園のお迎え時間が厳格に設定されている理由を説明しました。
保育園のお迎え時間について不満を持っていた方も、保育園の事情を知ることで少しは納得ができたのではないでしょうか。
お迎え前に家事を済ませたいという気持ちはわかりますが、子どもを保育園に預けているのは仕事をするためですから、他の理由で遅れるのは基本的に避けたいものです。
ただし、先生によっては状況を理解して柔軟に対応してくれることもありますので、事情を正直に話して相談してみるのが良いでしょう。
保育園の先生方も仕事をしている一人です。相手の立場を考えた行動をすることは、非常に素晴らしいことです。
そして、子どものためにも、お迎え時間を見直すことは良い考えかもしれません。