保育施設でのお泊りイベントは、子どもたちにとって大きな成長の機会となり、楽しみにしている活動の一つですね。
ただ、子どもたちが外泊することになると、保護者の皆さんにはいろいろな心配事が出てくるかと思います。
この記事では、特に「夜用おむつをまだ卒業できていない」子どもたちへの対応について、有益な情報を提供します。
夜だけでなく昼間もおむつが必要な場合や、睡眠時の習慣、お風呂の時間の不安など、保護者が持つさまざまな疑問に答えていきます。
お泊りイベントを控えて夜用おむつをやめる必要はあるのか?
この質問に対する答えは、「必ずしも必要ではありません」。
実際、年中や年長のお子さんであっても、夜間におむつが必要な子は珍しくありません。5歳児の約20%が夜間におむつを使用しているというデータもあります。
そのため、お泊りイベントで夜用おむつが必要な子どもがいても、それは決して珍しいことではないのです。
保育園のお泊まりイベントでのおむつ対応についてのお願いの仕方
保育園のお泊まりイベントでは、夜間におむつを必要とする子どもたちもいるかと思います。中には、このことを他の子どもたちに知られたくないと感じる子もいます。
このような場合、まずはクラスの担任としっかりと話し合うことが大切です。直接話す機会があればその時に、しかしプライバシーを重視する場合は、「手紙での相談」がおすすめです。
手紙ならば、子どもや他の子どもたちに知られることなく、内容を進めることができます。子どもへの伝達内容を絞り込むことで、安心感を与えることが可能です。
相談の際には、
- 子どもが他の子にこのことを知られたくないと強く感じていること
- お泊まり保育中のおむつの扱いについては親が指示するので、教員が他の子どもたちの前でそれに触れなくても良いこと
- 当日はできるだけ控えめな対応を希望するが、教員のできる範囲で対応してもらいたいこと
などのポイントを伝えることで、スムーズに準備を進めることができます。
「先生に何とかしてほしい」というより、「子どもの気持ちを尊重して欲しい、そのためにお願いします」という姿勢を示すと、教員も協力的になりやすいです。
お泊まり保育時のおむつ対応の実際
では、保育園での夜間のおむつ対応は具体的にどのように行われるのでしょうか?保育園によって対応は異なりますが、一般的には「全員でトイレに行った後、就寝する」という流れが一般的です。
おむつが必要な子どもの場合には、
- 他の子どもたちがいないタイミングでトイレに誘い、パンツからおむつに替える
- 就寝後、他の子どもたちが寝静まったことを確認してから、再びパンツに着替えさせる
などの方法が考えられます。
また、おむつをしたくないという子どもの場合には、
- 親との事前相談に基づき特定の時間に起こしてトイレに連れていく
- 早朝にも再びトイレに連れていく
といった対応が可能です。
その上で、
- 夕方以降は他の子どもたちより水分摂取を控える
- 防水シーツを使用して特定の子どもの布団に設置する
などの対策も有効です。
お泊り保育で昼間もおむつが必要な子の対応方法
お泊り保育中、日中におむつが必要な子どもについて考えてみましょう。普段から保育園でおむつを利用している子どもは多いですが、
- 通常はパンツをはいているけれど、休日にはおむつを使用している子
- 定期的にトイレに誘われるとパンツで過ごせる子
- 普段と違う環境ではおねしょをしてしまうことがある子
など、子どもたち一人ひとりの状況はさまざまです。
このような場合、
- 活動場所をトイレから近い場所に設定し、すぐにトイレに行けるようにする
- トイレトレーニングパッドを利用し、トイレに行く時は保育士が同伴する
などの対策を考え、クラス担任と相談することが大切です。
保育士は日々の子どもたちの様子を把握しているので、相談しやすいはずです。
お泊り保育時の就寝時の特別な習慣
お泊り保育において、就寝時の特別な習慣も親御さんが心配するポイントの一つです。
- お母さんと一緒でないと眠れない
- お母さんの腕を触りながら眠りにつく
- 指をしゃぶりながらでないと寝付けない
- 特定のぬいぐるみがないと安心して眠れない
など、子どもによって様々な就寝時の習慣があります。
これらの心配ごとも、担任の先生に相談しましょう。
実際、お泊り保育では子どもたちの活動時間が長く、普段と違う友達とのふれあいにより、ほとんどの子どもが疲れてすぐに眠りにつきます。
また、お昼寝をするメンバーと夜も一緒なので、慣れた雰囲気で安心して眠れることが多いです。
それでも、
- 就寝前に特別なアイテムを持たせる
- 夜中に目が覚めてしまい、慣れない環境に困惑して泣き出す
- 眠れない場合は保育士と一緒に過ごす
などの対応が必要な場合もあります。
保育士はお泊り保育に慣れており、どんな状況でも温かく対応してくれます。
お泊り保育時のお風呂の不安にどう対応するか
お泊り保育の際の入浴は、子どもたちがさまざまな不安を抱えることがあります。
- 顔に水がかかるのが苦手
- 浴槽に入るのを嫌がる
- 自分で髪や体を洗うのが難しい
- 入浴後に必要な薬を塗る必要がある
など、子ども一人ひとりの状況に合わせた配慮が求められます。
このような場合は、クラスの担任の保育士に個別に相談することが重要です。
多くの子どもたちは、まだ一人で入浴の全てを行うことが難しいので、保育士が手伝うのが普通です。
シャワーだけで済ませる、髪の洗髪を省くなど、状況に応じた柔軟な対応が可能ですので、気軽に保育士に相談してください。
お泊り保育でのおむつ対応について
お泊り保育は子どもたちにとって大きな楽しみの一つですが、保護者や保育士には様々な心配事が伴います。
お泊り保育に慣れた経験豊富な保育士がいるので、どんな小さな不安や心配事も気軽に相談しましょう。
特におむつがまだ必要な子どもの場合は、年齢によっては珍しいことではなく、相談を通じて子どもが安心してお泊り保育を楽しめるような対策を立てることができます。
保護者の皆さんも、お子さんが安心して楽しめるよう、事前に相談することをお勧めします。