保育園でのお迎え、どちらの親がよく行っているかご存知ですか?
育児参加の意識が高まっている現代では、たまに父親の姿を見かけることもありますが、依然として母親がお迎えをするケースが大半を占めています。
しかし、実は父親がお迎えに行くことには、多くのメリットが存在します。
父親にもお迎えをしてもらいたくなるような利点があるので、ぜひ知っておいてください。
父親によるお迎えの割合は?
保育園での父親によるお迎えの割合は大体20%から30%ほどです。
2018年に行われた全国家庭動向調査によると、保育園への送り迎えで、母親が毎日担当している割合は88.1%、週に3〜4回は7.2%、週に1〜2回は2.2%となっています。
これから、母親が主に送り迎えをしている現状が読み取れますが、父親の参加回数は週に数回程度と考えられます。
私が見た保育園の場合でも、父親の姿はそれなりにありましたが、やはり母親の姿が目立っていました。
なぜ父親はお迎えに行きにくいのか?
父親がお迎えに行くことが難しい主な理由には二つあります。
職務の都合
一番の障害となるのは、仕事のスケジュールです。
母親の場合、子供のために仕事を選んだり、職場を変更することが比較的多いのに対し、男性はそういった選択をしにくい傾向にあります。
結果として、朝は送れても、お迎えの時間に仕事を調整するのが難しい状況です。
- 残業が多い
- 職場が遠い
- 勤務時間が不定期な交代制
- 営業職などで終業時間が不確定
- 出張が頻繁
こういった理由から、定時で帰宅するか在宅勤務でない限り、お迎えが困難となります。
育児への関心の低さ
「行きたくても行けない」のはまだしも、「行きたくない」と考える父親もいます。
- 送り迎えは母親の仕事だと考える
- 他の保護者や教職員との交流を避けたい
これらは一部の父親からの意見ですが、このように感じてしまう男性がいることも現実です。
確かに家での遊びやお風呂は可能でも、お迎えになると他人との交流が必要になるため、面倒だと感じるのかもしれません。
父親による保育園お迎えのメリット
保育園で子どもをお迎えする父親には、様々なメリットがあります。ここでは、そのメリットを詳しくご紹介します。ぜひ、これらの良い点を父親に伝えて、積極的に子どものお迎えに関わってもらいましょう!
家では見られない子どもの新しい一面
保育園でお迎えすることで、家では見ることができない子どもの新しい一面を発見できます。例えば、家では見せない自立した振る舞いや、友達との関わり、先生とのコミュニケーション、新しい遊びに挑戦する姿など、これらはすべて保育園での貴重な体験です。
育児相談がしやすくなる
お迎え時には、保育園の先生と直接話す機会が増え、育児の相談がしやすくなります。普段は忙しくてなかなか育児相談の時間を作れない父親も、この時だけは子どもの様子を聞きながら、悩みや疑問を相談できます。
子どもの成長を間近で感じられる
子どもが自ら準備を始めるなど、成長の過程を直接見られるのは大きな喜びです。幼い頃は何もかも親が行っていたことが、徐々に自分でできるようになる成長を見守ることができます。
親子の絆を深める
お迎えをする父親は、子どもと過ごす貴重な時間を増やすことができます。帰り道での会話や、家での共に過ごす時間は、親子の絆をより一層深めます。
新しい交流が生まれる
保育園でのお迎えは、他の父親との新しい交流のチャンスにもなります。子ども同士が仲良くしていることから、自然とその父親たちとも交流が生まれ、情報交換や支え合いの輪が広がります。
イベントがもっと楽しく
定期的に子どもをお迎えすることで、保育園の他の子どもや保護者とも顔見知りになり、運動会や発表会などのイベントを一層楽しむことができます。
母親の負担軽減
父親がお迎えに行くことで、母親の負担が軽減されます。特に忙しい夕方、父親が子どもの面倒を見ている間に、母親は他の家事を進めることができ、時間の有効活用が可能になります。
職場での印象アップ
「子どものお迎えのために早退します」という行動は、職場でのポジティブな印象に繋がります。家族を大切にする姿勢は、同僚や上司からの信頼と評価を得やすくなります。
保育園における父親のお迎え参加の歓迎理由
以前、父親が子供を保育園からお迎えする際のメリットに触れましたが、保育園側としても父親の参加は大変歓迎されるものです。
家庭内での親子関係が見える
父親がお迎えに来ることで、家庭での父子の関わりについての話ができ、これは保育園の先生にとって非常に貴重な情報となります。
父親の視点からの子供の様子を聞くことで、子供への理解を深める手がかりになります。
父親同士のコミュニティが形成され、イベントへの協力がしやすくなる
お迎えでの父親同士の交流は、お互いの繋がりを生み出し、保育園のイベントでの協力を促進します。
保育園の先生が主に女性である中、イベント時には男性の力が求められる場合があり、父親たちのサポートは大変心強いものです。
安全性が向上する
父親が積極的にお迎えに参加することで、保育園の安全性を高めることができます。先生と子供たちだけの環境よりも、父親が定期的に姿を見せることで防犯効果が期待できます。
保育園のお迎えに父親が参加することへの周囲の反応
父親が保育園のお迎えをすると、周囲はどのような反応を示すのでしょうか。実際には、非常にポジティブな反応が多いのが現実です。
- 育児の分担をしていると好印象
- 積極的な育児参加の父親として高く評価
- 柔軟な勤務体系や在宅勤務を利用していると好感を持たれる
お迎えができない家庭からは羨望のまなざしを受けることも。一方で、お迎えする父親に対して小さな噂をする人がいるかもしれませんが、そうした無知に基づく憶測は気にすることなく、自信を持って子供のお迎えを行うべきです。
父親が子供のお迎えに行くことは何も恥ずかしいことではなく、むしろ誇りに思うべき行動です。お迎えが一般的に母親によって行われているとしても、父親が参加することにより、家族の絆をより深めることができます。
家族で手分けして保育園の送迎をしよう
保育園への送り迎えは、できる限り家族で分担して行うのがベストですね。
例えば、朝は父親が子どもを保育園に送り、夕方には母親が迎えに行くなど、各々の仕事の都合に合わせた役割分担が重要です。父親から「今日は送迎を担当できるよ」と一言もらえるだけで、多くの母親は大きな感謝の気持ちを抱くものです。
このように、子どもとの時間を大切にし、保育園の送迎に意欲的に参加する姿勢は、母親を精神的、物理的にもサポートします。送迎だけの協力に留まらず、家庭内での役割を共に担うことで、家族間の結びつきが強まり、育児負担の軽減にもつながります。
まとめ:保育園送迎における父親の役割とその利点
現在、保育園の送迎において父親が積極的に関与している割合は約20%から30%にとどまっています。伝統的に母親が担うことが多い送迎ですが、実は父親の参加には様々なメリットが存在します。
父親が送迎に積極的に関わることで、家庭内の役割分担に新しい風を吹き込むことができますし、父親自身の育児への関わりも深まります。子どもと過ごす時間が増え、家族全員で協力する体制が築かれることは、家庭の幸せに大きく貢献します。
「送迎にはこんなにも良い点がある」という情報を積極的に伝えることで、これからもっと多くの父親が送迎に参加してくれることを期待しています。保育園の送迎を通じて、家族の絆をさらに深め、育児の楽しさを共有していきましょう。